ガイド

氏神様のおまつり

■神社にまつられている神様はどんな神様ですか
日本では昔から沢山の神様をあがめてきました。山の神様や海の神様、食物の神様などさまざまな神さまがおられます。とても多くの神がみという意味で八百万神というほどです。また、国や社会のために大きな功績のあった祖先も神さまとしてまつられることもあります。自然の神秘ないとなみや人の力をこえた偉大なはたらきを、神のはたらきと見つめて、それぞれの土地にゆかりの深い神さまがお祀りされているのです。

■氏神さま、鎮守さまってなんですか
氏神さまは昔は一族の祖先の神さまのことでした。しかし、今は自分の産まれた土地、または住んでいる土地の神さまのことを氏神さまとよんでいます。産土神(うぶすながみ)というのも同じ意味です。そして、その土地に住んでいる人のことを氏子といいます。また、いつも氏子と住んでいる土地を見守ってくださる神様という意味で鎮守さまともよばれるのです。

■私たちと神さまとどんなつながりがあるのですか
私たちには両親がいます。おじいさん、おばあさんがいます。たどっていくと遠い遠い先祖がいます。私たちの命は遠い先祖とつながっています。また私たちは毎日食べ物を食べて生きています。米や野菜ができるのも、太陽や水やその他の自然の偉大なはたらきです。これも私たちの命とつながっています。さらに私たちは、世の中のたくさんの人といっしょに生活しています。自分一人で生きているのではなく、大ぜいの人びとのめぐみを得て生きています。私たちは想像もできないほどのたくさんの大きなめぐみによって生かされています。このように私たちに命をあたえてくれるはたらきこそ神さまのめぐみにちがいありません。
「神さま、ありがとう」という気持ちが大切ですね。

■神社の境内について
境内は、神聖な神さまのお庭です。私たちの祖先は、森や山に、神さまが降りて来られると、考えてきました。神社に森があるのは、森は、神さまがお住まいになるのにふさわしい、清らかな場所だからです。
 神社の境内に、注連縄をめぐらした大木がありますが、これを、「御神木」といいます。これは、大木に神様が降りていらっしゃるという信仰からです。
このように、社叢は、神聖な意味を持つと同時に、人びとや他の生物の生命をはぐくむもので、木々の緑を、大切にしていきたいものです。
 鳥居は神社の参道入口に立ち、神域を示す御門です。
 狛犬は神さまをお守りするものでライオンがその原型といわれています。
 摂社は御祭神と縁故の深い神様を祀り、末社はそれ以外の神さまをおまつりしています。


■手水の使い方
 神社にお参りするときは、まず、入口の鳥居のところで衣服を整え、一揖(会釈)をし、心を引き締めて、境内に入りましょう。「手水」は「心身の浄化」こどが最も大切なことです。
 私たちの祖先は、神社にお参りをし、あるいは「お祭り」を奉仕して、御神威を戴くためには、先ず、自ら「心身の清浄」につとめることを、必須の条件を考えていました。私たちも参拝の前には、作法の一番目ともいうべき「手水」の励行をいたしましょう。
 先ず、「手水舎」の前に立ち、水盤に向かい。「心身の浄化」のために手水を行うことが最も大切です。

①右手で柄杓を取ります。
②水盤の水を汲み上げ、左手にかけて洗います。
③柄杓を左手に持ち替え、水を汲み上げ右手を洗います。
④再び柄杓を右手に持ちかえて左の手のひらに水を受けてためます。
⑤最後に柄杓を立てて、残っている水を流しながら、柄の部分を洗うように心懸け、伏せてもとの位置に戻します。


あらかじめハンカチは懐紙は、端をつまむ程度でとれるようにしておくと良いでしょう


■参拝の作法
鳥居をくぐり、手水で身を清めたら神前で二拝二拍手一拝の作法でお参りします。
神棚の前での毎日のお参りも同様にします。

①神前に進み
姿勢を正す ②腰を90度に曲げ
二回拝をします。 ③胸の前で両手を合わせ、右指先を
少し下げます ④二回手を打ち
祈念します。 もう一度拝をします。

長野県内神社を巡拝し、地域の歴史や個々の縁起などに触れながら、そのご神縁に思いを寄せてみませんか。印刷して冊子に出来ます。

令和4年11月に松本市にて開催しました「第2回神社御朱印展」の御来場者から回答頂きました。アンケート結果はこちらからご覧ください。

神社庁教化部青少年対策推進委員会にて毎年開催しています「子供参宮団」「靖國神社参拝旅行」について特設サイトを開設しました。


「神州」バックナンバー探しています。お持ちの方は神社庁内庁報編集委員会までご連絡下さい。
◆第1号(昭和29年発行)
◆第2号(昭和29年発行)
◆第3号(昭和30年発行)
◆第49号(昭和54年発行)
◆第53号(昭和56年発行)